
知ってますか?
台湾は出産後に赤ちゃんと一緒に施設に入るんですよ。その施設とは?
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台湾の産後ケア「坐月子」とは?
台湾では産後1ヶ月を回復期間とする「坐月子」という風習があります。
その期間はおおむね1か月以上に及ぶため、中国語で「坐(じっと坐る)月子(月)」(ズオユエズ、ピンイン:zuò yuè zǐ)と表す。出産後に坐月子を行う期間は、およそ1か月、40日、2か月、100日などその地の風習や民族により様々。
日本でも里帰りして休むのと少し似ていますが、坐月子は色々な決まりがあるのが特徴です。
例えば・・・こんなの。
- 髪を洗ってはいけない
- 水に触ってはいけない
- 回復料理を食べないといけない
おそらく昔は水道環境がよくなかったことから、こんな厳しい決まりだったと予想されます。
ちなみにビビアン・スーはかなり厳しい坐月子のルールを守ったことで話題になりました。
現代はこんなに厳しくないので、坐月子は産後ケアとしての役割が強いものになっています。
そして大半の台湾人女性はこの産後ケア施設に入ります。
超快適!な現代の「坐月子」
そんなわけで、うちも息子が生まれた3日後に坐月子に20日間の入居をしました。
いま思い返すと「ハネムーンか!」とも言えるぐらいありがたい環境でした。
ぜひ異文化として、日本の皆さんに紹介したいと思います。
坐月子は何をやってくれる?
産後ケアセンターの坐月子は「産後のママを徹底サポート」をしてくれます。
子どもを産んだ後のママは傷口の回復や、母乳をあげたり、育児を覚えたりとても大切な期間ですよね。
その大切な期間を専門家駐在のもと「清潔・快適・安心・安全」な空間で過ごせるというわけです。
台湾の産後「坐月子」の素晴らしさ。
・ミルクを入れてくれる
・毎日お風呂いれてくれる
・夜泣きがキツい時は預けられる
・赤ちゃんのコンディションを監視してくれる
・肌荒れなどアドバイスをくれる
・毎日部屋の掃除/食事の提供アリ
精神的にも肉体的にも助かるわ。
喜んでお金払います!— でぐ@台湾 (@DEMI1202) 2017年3月29日
- 狂ったように泣く息子の原因をすぐに教えてくれる心強さ
- 夜泣きが酷い時は赤ちゃんを別室に預かってくれる「追い詰められない」環境
- 乳腺炎になったときも冷静にケアしてくれる助産師
- 毎日部屋の掃除、衣類の洗濯をしてくれる
そんな場所です。
その空間はもうホテル
部屋がもう快適なんですよ。
イメージを伝えるならホテルという表現がピッタリですね。
大抵の部屋にはパパも泊まり込んで過ごせるようにダブルベッドが用意されています。
ベッドからは、預けている赤ちゃんの様子がモニター越しに確認できるサービスもあります。(使わなかったけど)
トイレも台湾では珍しいウォッシュレットタイプです。
産後のママにはありがたい設備ですよね。ぼくも重宝しました。
また洗面所も清潔感があって素晴らしかったです。
水道水、飲料水と分かれて出るようになってますし白湯がすぐに飲めるのがとてもありがたい。
日本の赤ちゃんブランドCombiは台湾でも健在。
Combiの哺乳瓶などを殺菌してくれる機械も部屋に常備してました。
栄養バッチリの食事が3食+おやつ
ご飯も3食ついてます。
産後のママ回復の為に漢方系のスープや栄養バランスの良い食事ばかり出ました。
デザートには毎回フルーツが用意されてきて、しかも全部部屋まで運んできてくれるんです。
パパの泊まり込みにも対応
作業ができるデスクスペースもありました。
WiFi完備で、空気清浄機や乾燥機も用意されています。
共用スペースには電子レンジやコーヒーメーカーも。
設備以上に素晴らしい助産師スタッフ
設備も良いんですが、それ以上にスタッフが親切でした。
実は奥さん乳腺炎で熱が39度まで上がって病院に行き点滴を受けた時があったんですが、その時も安心して子どもを預けられました。
点滴を終えて戻ってきた後も定期的に血圧、熱を観察してくれるとても安心感があります。

院内感染対策、衛生管理も厳格!
ぼくが入った施設はけっこう厳格でパパ・ママの両親であっても、原則施設内には入れません。
ガラス越しでしか赤ちゃんを見ることはできないようになっています。
ぼくも自分の食事を買ったり仕事で外出をするのですが、施設に入るたびに発熱があるかチェックされます。
それぐらい厳しく管理してます。
気になる坐月子の料金は?
そんな神サービスの坐月子なのですが、料金はやはり高いです。
台湾・台北の中でもピンきりなのですが1日3,000〜9,000元(10,800〜33,000円)が相場です。
ええ、1日の料金です。
高いとこに行くと一泊4万円以上!ドン引き。

上記は日本語ページが用意されている施設なんで、気になる人は読んでみてください。(ぼくが行ったところではありません)
台湾は平均賃金は低いものの、富裕層が多いのでこういう価格設定でもやっていけるのだと思われます。
助産師に聞きましたが、最近は「日本人の客も結構いる」のだとか。
最低入居期間は10日間が一般的
坐月子は最低10日間の入居が一般的です。
最長で90日ぐらい受け入れてくれるところもありますが、そこまで長く滞在する人はまれじゃないかと思います。

台湾では全員が坐月子を利用するのか?
そんな坐月子ですが、ほとんどの台湾人が入居するんですよ。(うちのスタッフに聞きました)
台湾女性の間では産後のハネムーン的なポジションとして坐月子は人気があるようですね。
しかし色々な家庭もあって、産後の回復料理を祖母が作れるという理由から実家での療養をする場合も。
また、回復料理を専門にデリバリーしてくれる業者もあり、そこを利用するケースなど。
そういうお母さんのために、「宅配『坐月子』用ご飯サービス」も充実。
家庭によって様々ですね。
坐月子で育児の基礎マスター!
こんな神サービスの坐月子を経て、とても学ぶものは多くありました。
ミルク、オムツ交換、抱っこ、お風呂など基本の育児をマスターしましたので新米パパとして頑張っていきます。
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