
台湾で武藤拉麺を経営しているデグです。
台湾に住んでもうすぐ2年。
相変わらず全く中国語ができず、最近は英語の勉強をする始末。(やりたくないんだもん)
そんなぼくですが、商売にはド真剣に取り組んでます。
今回はもし台湾で何か商売をやるなら他にどんなものがいいだろう、と考えたので紹介します。
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台湾で商売をやるならコレ!6選!
台湾でやるならコレだろう!というものを6つ紹介します。
自信を持って紹介しているつもりですが、くれぐれも商売は自己責任でお願いしますね(汗)
ではいってみましょう!
ドリンクスタンド
台湾は年間を通して暑い国です。
台湾の真ん中台中あたりを境に熱帯地域にかわり、1年の中で冬の期間が非常に短いのが特徴です。
ここ台北でも3月6日時点でもう24度まで気温が上がってきており、暑いです。
春と夏がなく、1年の殆どが夏(夏に近い気温)か冬しかありません。
そんな台湾の特徴として、とにかくドリンクスタンドが多いです。
ドリンクスタンドとはタピオカミルクティーを始めとする、飲み物の専門店のことです。
前ちゃんの記事には台湾の色々なドリンクスタンドが紹介されていますのでイメージしやすいです。
台湾で飲めるタピオカミルクティー7店舗おすすめランキングあしたはもっと遠くへいこう
んで、台湾はこのドリンクスタンドの売上が非常にいいんです。そしてし1年を通して安定した売上。
別の機会に紹介したいと思うんですが、台湾では飲食店よりドリンクスタンドのほうが市場規模が大きい&利益率がいい業界なのです。
それぐらい飲み物の商売は台湾でチャンスがあります。
もちろんチャンスが多いので競争もかなり激しいです。武藤拉麺の周りもドリンクスタンドが半径50m以内に、9店舗ぐらいあります(ガチで)
そこで競争を勝ち抜く為の手として、日本の独自性で戦えばいいのではと思うんですね。
台湾人大好きカルピス!
例えば台湾人が大好きなカルピス!
武藤拉麺でもカルピスばかり注文されます。ラーメン屋なのにですよ。
そして、日本には色々な味のカルピスがあることは意外と知られてません。
コスト云々は置いておいて、10種類ぐらいのカルピスを並べたら台湾人は目を輝かせてくるに違いありません。マジで。
日本のお茶「抹茶」で勝負
台湾は元々お茶が自国でたくさん流通しているので、普通のお茶では差別化になりません。
そこで抹茶。
業務用・製菓用 高級宇治抹茶|卸・販売
日本の抹茶を使ったドリンク(冷・温)、スイーツのバリエーションは半端ないです。
それを上手く軽食にしてドリンクスタンドで並べるのはどうでしょう。
あ、ちなみに台湾には抹茶の辻利が出店してます。
でも高すぎ。参考→[台北] TSUJIRI 辻利茶屋 @ 阪急美食、超棒抺茶冰第一品牌~ @ 樂活的大方@旅行玩樂學~ :: 痞客邦 PIXNET ::
あくまでも現地のローカルブランド並みの価格帯。
それで日本の物をうまーく提供できたら一気にチェーン展開もできるのになぁと思います。
日本製カーパーツの販売
次はカーパーツです。
台湾では、中流層に日本自動車が普及してます。そこら中にホンダ、トヨタの車が走ってます。
それと同じぐらい多いのが高級車。
BMW、ベンツ、アウディなど・・・です。これらは上流層の人たちが買うようですね。
で、見栄っ張り台湾人(失礼)はやっぱり車をアピールしたいんですよ。
特に若者。
これは日本でも若者が車をアピールするのと同じ心理なんですけど、ようは車をかっこ良くカスタマイズしたいんですね。
例えばカーパーツの「無限」ブランドのステッカーをでかでかと張った日本車とか結構みかけます。
台湾と日本、どちらがカーパーツを多く作ってるかと言ったらやっぱり日本なわけで。本当に車好きの人は日本から個人輸入でカーパーツを仕入れてるそうです。
車のシートとか、タコメーターとかよく分からんところまでこだわってます。
実際に、嫁と付き合い始めた時に「日本人の彼ならカーパーツ安く買ってきてくれないかな!」って何回か相談を受けてます。
ぼくは車に全く興味がなくて面倒くさいので断ってたんですが、よく考えるとそこまで車に興味がある人って金持ちなんですよね。
自分が車好きで、相手の要望に応えるカーパーツの取り扱いとかできたら口コミで広まるのが想像できるんですよ。
中国語の問題や、輸入の方法、関税とか色々問題はありますが、車好きなら楽しんで取り組めると思います。
こっちはまだオートバックスぐらいしかないですよ、日系企業は。どうせ高いだろうし。
またこういう趣味の世界って、同じ趣味を持っている人にシンパシーを感じるはずなのでオートバックス以外に日系企業が来たとしても一度出来た商流は崩れないんじゃないかな、と。
台湾人を日本へ、人材派遣業
次いで人材派遣業です。
これは台湾人向けに日本の就職を斡旋するのはどうか?というもの。
そんなのすでにあるんじゃないの?
と、思われるかもしれません。
はい、たくさんあるんですが正式に許可を取ってないのが殆どだそうです(笑)
人材派遣業の資格は思ったよりハードルが高く(資本金額とか)それをクリアしていない業者も多いらしいです。
これは元ウチの看板娘リンちゃん(最近ブログ始めてる)が言ってました。
リンちゃんの九州ライフ福岡編
リンちゃん曰く、日本へ行くための仕事探しはそんなに簡単ではないようで(ビザの問題)就職を見つけるメインの方法は紹介だとか。
もうすでに日本で働いている台湾人の紹介などで行けることの方が多いみたいです。
中国語で検索したわけじゃないのでどれぐらい業者が少ないのか・・・は分からないですが、少なくとも日本はこれから外国人労働者を受け入れていくことは間違いないと思われます。
実際リンちゃんが見つけた仕事はホテルや旅館などのサービス業ばかりでした。インバウンド効果ですかね。
ちなみに、彼女は福岡のとある温泉旅館に就労ビザの発行付きで就職しました。
台湾側で会社設立し、正規にライセンスを取得しそれもアピール。
仕事探してる人にとってそういう安心感は必要。
そして日本側には、中国語対応、英語対応(台湾は英語OKな人多い)をウリに台湾人の就労斡旋をしかけていく。
どうでしょう?
これからの日本の時流に合ってていいと思うんですよねー。
不動産の仲介業(翻訳サービス)
次は不動産の仲介ですね。
これも実際にあった断った経験を元に、なんですが、台湾の富裕層は日本の不動産を買いたいというニーズを持っているようです。
それもそのはず。
台湾・台北の不動産は中国人へ投資を開放した結果上がり続けて実態と乖離し始めてます。
また、5年ぐらい前と比較してかなり円安になっていることもあり、こちら側の人達にとって今日本の不動産はバーゲンセールかと思うような価格です。
上記の記事でも書いたんですけど、高級マンション4億円ですよ?
それを投資できる人たちなら、日本の不動産買おうと思うのも自然です。
外国人って日本の不動産買えるの?
ってぼくは思ってたんですが普通に買えるようです。
不動産投資ビザなんてものもあって、不動産を買ったら日本に住むビザも発行されます(条件アリ)
日本に不動産を買いたい人の問題は通訳です。
もちろん台湾の不動産仲介業者に頼んで、でもいいんですけど手数料がかなり高いんですって。
富裕層向けになるので、口コミ依存の商売かなーとは思うんですが日本の不動産会社との契約の時に通訳をしてあげるだけですむので、リスクは低いです。
もし、日本で不動産を買ったことがある人が、通訳のできる台湾人と組むっていうのもいいかもしれないですね。
あとは台湾側でHP立ち上げしたり、富裕層の間の口コミ(これが難しいけど)で仕事獲得いけるんじゃないでしょうか?
コンセプトのある飲食店
お待たせしました。ようやく飲食店ネタです。
「コンセプトのある飲食店」というとぼんやりしてるんですが、例えばこんな飲食店です。
累計販売50万食のラーメン通販国内最大手「宅麺.com」が
シンガポールにセレクトショップ型ラーメン店「TAKUMEN」を1号店開業
「人気店や有名店のラーメンを自宅で」というコンセプトの宅麺.comがシンガポールに出店したんです。
日本ではラーメンの冷凍ストレートスープを販売してますが、シンガポールでは宅麺がセントラルキッチンを立ち上げ、そこにセレクトされたラーメン屋が入りラーメンを作る、という手法です。
これ、なるほどなぁと思いました。
というのもコレなんですよ。
そのため、人気店であっても海外進出にかかる数千万円の初期投資や登記や採用といった開業の実務や、人材育成、食材調達、味の品質管理の難しさなどから海外の挑戦が難しいのが現状です。
台湾に来てるのは美味しいラーメンというよりは資本力のあるチェーン店が中心に来ているのが現状です。
こういった仕組みがあればもっと台湾に色々な尖った個性のあるラーメンを出せるんじゃないだろうか、と思います。そしてラーメンファンが増えるはず。
台湾人にとってラーメンは海外食です。
寿司に次ぐ日本食で、エンターテイメント性があるものなんです。
宅麺のように1年間でメニューを入れ替えるというのも、台湾にピッタリ。
出店して初めだけ話題になって数年たって潰れるという日系企業のパターンを避けるためにも、常に新しいものを提供していけるスタイルが台湾では適していると思うのです。
別にラーメン屋限定でなくてもいいんです。日本のご当地スイーツを月替りで提供していくような店でもいいわけです。
そんな風に「最先端日本スイーツ」「日本全国超有名ラーメンを月替りで」「自分で握って寿司を食べる」「骨から豚骨スープを作る体験ができるラーメン屋」
などなど、面白そうーーー!と思わせることができ、かつ持続的に話題が提供できる飲食店なら台湾で長く成功できると思います。
出店して客が来るのは当たり前ですので、その先を考えて持続的に客がくる仕組みはやっぱりエンターテイメント性だとぼくは思ってます。
ゲームセンター・漫画喫茶
最後にこれ。
個人で出来るレベルを超えてます(笑)
台湾では日本のラウンドワンみたいな大型のゲームセンターがありません。
郊外にはあるみたいですが、どれもボロボロで日本の中古ゲーム機を持って来たようなものばかりです。
また漫画喫茶もありますが、日本みたいに若い女性が行くようなイメージは全く形成されておりません。オタクの行くところ、汚い、とかマイナスイメージ。
日本のラウンドワンのようなレジャー施設や、漫画喫茶がぐっと伸びたのは女性が行けるようなクリーン感、開放感、現代感がポイントになったと思うんです。
女性が行きたがるということはデートに使われるわけですから、そういった雰囲気を出したゲームセンター、漫画喫茶を作れば人気がでると思います。
今台湾人カップルの娯楽でトップは映画ですからね。
映画に行くような人たちを、ゲームセンターや漫画喫茶に行くようにスライドさせるのはそんなに難しくないんじゃないかと思ってます。
まあ、ぼくがそういう遊ぶ場所が欲しいというのが1番の理由ではあるんですがw
番外編
さて、台湾でイケるんじゃないかというビジネス6選でした。
最後に番外編です。
武藤拉麺のフランチャイズ加盟を提案させて頂きます!(笑)
正直、フランチャイズシステムは何も決めてないので、本気でやりたいと言われると急いで考えなきゃいけないんですが。
やはり海外における「ラーメン」というネームバリューの強さを台湾で実感しています。
武藤拉麺は、月商70万元(円じゃないよ)が普通になってきました。
真夏になると多少売上が落ちるとは思いますが、半減しなければ何とかやっていけそうです。
この1年で利益率を上げる為にはどうしたらいいか、もっと効率よく仕込みをするにはどうしたらいいか、もっと一人当たり売上を上げるにはどうしたらいいか、と常に現場に立ちながら改善を繰り返してます。
結果、ブログをこんなに書けるぐらいの時間が生まれてきました。
海外移住を支えるぐらいの商売になるのがラーメン屋です
色々考えたんですが、正直ラーメン屋を出してもどーんと夢を見れるわけじゃありません。1億円持ってる人とかは夢見れると思いますよ、でもそういう人って他の商売やりますよねぇ。
でも、台湾で生活の基盤をつくるぐらいには成長させることが可能だとぼくは信じてます。
それを証明するために2店舗目を出したいのですが、自己資金がまだないのです。
なので、誰か人の手助けができないかなぁ・・・・
そんな意味での「フランチャイズどうでしょうか?」です。
とはいえ、店舗型になると数百万単位のお金が必要なので、リスキーなんですよね。
固定費が低い小さい店舗、フードコート、屋台、夜市への出店などそういったチャレンジに適しているような出店体系も考えられたらと思ってます。
みなさんも台湾で0から始めてみませんか?
fa-comment-o台湾人嫁ボニーのコメント
なぜなら台湾人は自炊する人が少なく、またラーメン屋に行ってチェックインし、友達にアピールするのが大事だからw
また、漫画喫茶の場合は、ネットで無料漫画や映画などすごくダウンロードしやすいだから(もちろん違法だけど)、この数年漫画喫茶やビデオレンタル店が無くなっていくだよ!