
@cub_nomadoさんがブログで紹介していたシェアリング・エコノミーの本をよみました。
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シェアリング・エコノミー Uber、Airbnbが変えた世界
本書はいま世界で急速に広まっている「シェア」がベースとなっているビジネスの紹介。
そのビジネスから発生している様々な法的問題や、既存経済への影響を書いている。
UberとAirbnbの2つの巨人
シェアリング・エコノミーを代表する会社がUberとAirbnb
Uberは個人が簡単にタクシーとして一般客を乗車して代金をもらうというもの。Airbnbは自分の家を他人に貸し出して代金をもらうというもの。
日本ではUberがそんなに認知されていないのでピンとこないだろうが、台湾では活発。
台湾では既存のタクシーに乗るよりUberがオススメな理由もここに書いてある。
Aibnbは最近日本のニュースでも取り上げられる程になってきている。
本書の中でぼくがAibnbに対して驚いた部分はここ。
2014年にブラジルでサッカーのワールドカップが開催された際には、ブラジルを訪れた60万人のうち、12万人がAirbnbを利用して宿泊したといわれている
ブラジルでワールドカップが開催された時に訪れた人の20%がAirbnbを利用した、というものだ。
5人に1人が利用したということから、世界での広まりは相当なものだといえる。
シェアリング・エコノミーの考え方
シェアリングエコノミーによって始まっているサービスは色々あるが、その特徴をまとめるとこの2つ。
- 個人と個人が直接結びつき商売が発生する
- 資源(モノ・時間・スキル)をシェアする
モノのシェアでは、ヤフオクを始めとするオークションなどが代表例になる。
スキルのシェアでは、例えばぼくは台湾でラーメン屋を作るとき、店のロゴをランサーズという、フリーランスに直接発注をできるサービスを使った。
その人とはあったこともない。(ロゴの制作費用はわずか24,000円)
また時間のシェアは家事代行サービスがある。
例えば、自分の暇な時間に家事代行の仕事を探して請け負う、それで稼ぐ。
こういったC to Cが広がった背景はフリーランスという働き方が浸透してきたこともあるし、金融危機による人々の節約思考もある、と本書ではかかれている。
個人の評価が稼ぐ力に直結する
シェアリング・エコノミーの話に外せないのが「評価」である。
ヤフーオークションにしろ、ランサーズにしろ、その人が過去にどんな取引をしていて、どんな評価を受けているかが「評価」だ。
この評価が高ければ高いほど、稼ぐ力は上がるし、低いほど稼げない。
具体的に例を挙げると・・・
ヤフオクで同じものを同価格で出品している場合、過去の取引評価が高い人の方が落札される。
Airbnbでは、同じような条件の部屋であれば過去のレビューが多い、もしくはいいレビューが多い人の方が宿泊申し込みが多くなる。
ランサーズでは過去の取引に好評価が多ければ多いほど、コンペに勝ち残りやすい。
・・・と、いった感じで、その個人への評価が商売を有利にも不利にもする。
また、個人への評価が受けられるサービスの品質にもつながってくる。
例えば、Uberでは乗客とドライバーは双方が評価しあう相互評価のシステムをとっている。
客だからといって、ドライバーをぞんざいに扱うとドライバーから低評価の乗客と判定され乗車拒否をされるケースもある。
※UberはHelpから問い合わせると今自分の乗客としての評価がどれぐらいか教えてくれる。
個人が稼ぐ為のハードルは極めて低い
こういったUberやAirbnb、ヤフオク、家事代行、果ては料理の代行、など様々サービスが出てきている。
こういったサービスを提供するプラットフォームの充実によって、いまや個人が稼ぐ為のハードルはかなり低い。
スマフォ1つあれば副業が始められる。
自分のアイディアや頑張りがそのまま収入力に直結する時代は非常に魅力的に感じる。
本書の例をあげると、Uberのドライバーは自分の車にジュエリーを展示して年間25万ドルを稼いだケースもある(相互評価の仕組みによって押し売りは制限されている)
また、自分でハンドメイドのユニークな商品を作って年間100万ドルを稼ぐ例もある。
個人に対して稼ぐチャンスが最大限に広げられているのだ。
そしてチャレンジして得た評価が、自分の稼げる力になって還元される。
これは非常にやりがいがあると思わないだろうか。
シェアリングエコノミーで広がる副業の意識
シェアリングエコノミーによって個人の副業は更に広がることは間違いない。
サラリーマンをやっている方も休みの日にUberを使って給料+自分で稼ぐという形でもっと収入を伸ばすチャンス。
その一方壊されていく業界も出てくる。
タクシー業界とUberはその例だし、本書の例ではDVDのシェアサービスによってアメリカのレンタル屋大手企業が倒産したというような内容もあった。
いま自分が働いている会社がシェアリングエコノミーの影響をうけないとも限らないわけです。
もしかしてぼく達の子供の世代では会社に就職して一定の給料をもらうのではなく
Uberでドライバーもやるし、Airbnbで部屋を貸し出す。
更に空いた時間で、家事代行サービスで稼ぐ。
仕事の合間に勉強して得たスキルで仕事を受注し、さらに稼ぐ。
こんなことが普通になっている時代かもしれません。
自分で稼ぐのは楽しい
シェアリングエコノミーによって、個人の副業が加速する。
「稼ぐ」いい言葉です。
ぼくは稼ぎたい気持ちが高じて、台湾でラーメン屋を開くという話に全力でのっかって今も頑張ってます。
自分個人という看板を掲げてお金を稼ぐということが能動的な人生だし楽しいと思える。
僕はサラリーマンを否定するのではなく、受け身で生きる人生を否定している。
そこには自分で自分の人生を生きようとする姿勢が感じ取れない。
このシェアリングエコノミーによって個人が商売を考えるのは良い兆候だと思っている。
商売をやる当事者になるということは自分の決定や行動が全部自分に還ってくるから。
なんだかんだ自分のために一番頑張れるのが人間だとぼくは思っている。
- ヤフオクで商品が売れた瞬間
- ブログで広告収入が発生した瞬間
- 株を売って利益確定できた瞬間
- 自分でセミナーを開催してお金をもらった瞬間
- 副業でホームページを作ってお金をもらった瞬間
- ラーメン屋をオープンしてラーメンが売れた瞬間
こういう瞬間を求めて生きる人生をぼくは楽しんでいるので、シェアリング・エコノミーによって始まる個人の時代は大歓迎だ。
あなたも自分という看板を使って商売をやってみて「稼ぐ力」について考えてみませんか?
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