
台湾で武藤拉麺を経営しているデグです。
台湾でたくさんの台湾人アルバイトと接してきました。もう30人を超えたところでしょうか。
最近もアルバイトの募集をして有難いことにたくさんの大学生が面接にきてくれました。
1年やって実感するのは「日本人経営の店は他の台湾人経営店より求人面で有利ではないだろうか?」ということです。
また台湾人のアルバイトってどんな感じなのか?
今回の記事は日本人が台湾で起業する時の参考になると思いますのでどうぞ。
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台湾人アルバイトから見る日本人経営者の店で働くメリット
今までアルバイトの面接をしてきた中で、多かった応募理由を紹介します。
日本語の学習になる
やはり、圧倒的に1番多いのはこれですね。
日本人とのコミュニケーションを通して語学学習したいという理由です。
特に大学の日本語学科学生や、私塾などで独自に日本語を学んでいる人にこの理由が多いです。
日本の食事や、文化に触れる
次いで多いのがコレ。
ラーメンが好きだ、ということや日本の料理に興味を持っているパターンです。ラーメンを作ってみたいという子もいました。
今後、社会人になる時に有利になるために日本人の店を経験しておく
前述のような大学の日本語学科学生などは、卒業後に日系企業への就職を希望しています。
そのため、大学生のうちから日本人との接点や日本人の作った職場での仕事を経験しておきたいという理由もよくあります。
一般的に台湾では国内企業より、外資系(日本含む)企業の方が給料が多く支給されています。その為、特に文系大学生は英語、日本語などの語学習得に熱心です。(日本の大学生も見習うべきや・・・)
ちなみに、アルバイトや、社員スタッフから聞くのですが台湾の大学生が日系企業に抱くイメージは「遅刻厳禁」「残業をする」「上司と飲むことが多い」というものでした。

店の経営者であるぼくと、応募してくる大学生とのズレ
こんな風な動機を持って面接にくるアルバイトですが、どういう風に教育をさせてもらうのがいいんだろうなぁというのが最近の悩みです。
というのは、語学を求めて働いている人が多いわけで「仕事」という感覚が抜け落ちていることもあります。
ぼくの店は学校ではなくお金を頂いて商売をしているラーメン屋なのですから語学より先にサービス力や、衛生概念、など仕事面で色々求めたいことがあるのです。
そのあたりにズレがあるかなぁ、と感じることがあります。
手抜きのアルバイトはいない、しかし意識の違いは見受けられる
大学生アルバイトが手を抜くという話ではありません。
運がよく、いままでうちに来たアルバイトで就業態度が悪い人はごく一部でした。
ただ、一部のアルバイトには仕事がメインというよりは職場の仲間との歓談や、ぼくとの日本語の会話に意味を見出している人がいるのが現実です。
こういった場合に仕事は二の次になってしまうのかなと思います。
日本人経営者のぼくからしたら、本当に求めている人材は語学堪能な人ではありません。
仕事に真摯に向き合い、自分の能力を向上させようという態度を持つ人こそが経営者が求める人材です。
日本語がペラペラなら仕事はあるだろう、という短絡的な考えに彼らはなってほしくないないですね。
老婆心からこんなことを日々考えてしまいます。
これは日本人でもあり得る話です。
中国語を身に付けたい、英語を身に付けたいと海外で仕事探すのはいいですが、経営者が本当に求めいてるのはどんな人なんだ?というのを一度考えてみるといいと思います。
台湾での日本人経営者として台湾人大学生にできることは何だろうか
前述のとおり、彼らは語学を磨きたいという気持ちを持っています。
一方こちらでは、仕事面での成長をして欲しいし、他の経営者に必要とされるような心構えを持ってほしいなという要望をもっています。
この2つの間を埋めるために色々考えて台湾人と接してます。
これだというやり方はまだ見つかってないですが、日本人だからといって良い人材が簡単に集まるわけではないということは実感する日々です。
とりあえず、彼らの語学を上達させるために、ぼくは中国語を引き続き勉強せずにいようと思います(違うw)
なんにせよ武藤拉麺での仕事を通じて小手先のテクニックみたいのものじゃなくて人生の中で必要な考え方や、心根を学んでくれたらなと思ってます。
fa-comment-o台湾人嫁ボニーのコメント
「台湾人は自由人だ!」