
台湾でラーメン屋を起業して1年経過したんですが、改めてIT業界に勤めていてよかったなと感じています。
というのも、飲食店を起業すると雑務が多すぎるんです。
毎日ラーメンづくりの仕事しながら、伝票の整理、発注、現金確認、給料計算・振込、仕入先への振込み、損益計算書の作成、シフト作成・・・
やること多すぎる!!
これらの雑務を効率的に素早く処理する時にIT業界時代に培った経験がかなり活きてます。
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Todo管理
店をオープンして1年経過した今ではルーチンワークが多くを占めているものの、ラーメン屋の立ち上げ期のやることは100や200以上ありました。
会社員時代に、今やること、これからやらないといけないこと、これらをまとめてTodo管理しておりこの習慣がかなり役立ちました。
ルーチンワーク、突発的なやること、3ヶ月後にやること・・などなど。とても覚えきれる量のタスクではありません。
例えば来月にある業者へ仕入金の支払いですが、こんな感じで何日までにどの業者に振り込むかを管理してます。
また、ぼくは社員にお願いしたことも全部Todo管理してます。
毎日誰かに何かお願いしてますので、流石に覚えきれません。
起業するとこんなふうに膨大な量のやることが出てくるため、やることを思い出すというストレスをなるべく排除するように心がけています。
プロジェクト管理
このTodo管理につながるんですが、プロジェクト管理もしています。
プロジェクト、というと大げさなんですが・・
例えば、新メニューのラーメンを2月までに開発したい場合に
・どんなラーメンをつくるか決める
・ラーメンの材料の仕入先を探す
・ラーメンのレシピを考える
・ラーメンの試作をする
こんな風にやることを洗い出して、それぞれ期限を切って管理していくだけです。
新しく飲食店を立ち上げる、ということも1つのプロジェクト。
1つ1つのやることに期限を設けていつまでに完成させるかを考える習慣が本当に役に立っています。
起業する人は、身近なことからでいいのでTodo管理を身につけておくべきだと思います。
Todoのリストを作る時にデジタルかアナログでやるかは人の好みですが、僕はノートとか手帳をなくすのでデジタル派です。
オススメのアプリはこちら。
損益計算書、原価計算・・・などの会計知識
続いては、会計知識。
ぼくは店の利益や損失の計算は日本の「全自動のクラウド会計ソフト」freeを使ってます。
もちろん台湾の通過や、税金には対応していませんが月次の損益や、資金繰り表を作ったりするレベルであれば十分使えます。
買掛レポートは神機能
「来月はどの業者にいくら支払いがあるかな・・・」というのを一発でみることが出来る買掛レポートです。
飲食店を経営していると、とにかく付き合う業者の数が多い。
業者によって、現金決済、末締め15日払いとか条件が異なるのでとても覚えきれません。
また、豊富な条件で伝票を検索できるのもよし。
あの伝票のお金払ったっけって問題もすぐ解決。
キーボードショートカットが豊富なのもよし。
覚えてしまえば、伝票入力がサクサクできます。
元会計士システムのセールスとして間違いなくおすすめします。
無料期間もあるのでどうぞ。
簿記の知識が少しあればOK
freeeを使うには日商簿記3級程度の知識があれば問題ありません。
更にいうなら、損益計算書の仕組みと、原価計算が最低限できればOK
あとは資金繰り表の仕組みについても知っておくといいと思います。
【関連記事】
Excelのスキル
最後にExcelのスキル。
社会人を経験すれば、一般的に身につきそうなExcelですが、個人差が大きいとぼくは思います。
営業日報、損益計算書、シフト表、給料計算・・・
データを情報にするためにExcelの駆使は必須
ただ、よく間違えがちなんですがExcelを駆使するのが目的ではなくExcelを使って、効率よくデータを情報に変えることが重要です。
営業日報を入力していると、自動的に日次平均売上や、売れたラーメンの種類の傾向をつかめる、などそういった使い方です。
人件費が予算内におさめられているか、など経営判断を効率よく下せるようにExcelの資料を作るわけです。
マクロまで身につける必要はありません(ぼくできない)
関数を覚えたり、実践的なExcelシートを作れるようになるのは必須だと思います。
もし普段からExcelを使うことがないのであれば、積極的に使っていきましょう。
最後に
悲しいことに美味しいものを作る、という商品開発だけに集中できないのが、飲食店経営者。
膨大に発生する雑務を効率よく処理して、空いた時間で情報を把握して次の展望を考えていかねばなりません。
もし、いまあなたが飲食店起業を希望しており、かつ勤め人であればプライベートの時間を使って今回の3つのスキルは身につけておくべきです。